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#自己紹介#iikenweb#独立

最初に作ったサイトは、ひどい出来でした。iikenweb・井伊とは何者か

iikenweb の井伊です。Webサイトを作って暮らしています。

最初の案件のことから書きます。ココナラで受けた、フィットネスジムのサイトリニューアルでした。デザインは先方から支給されていて、私はそれを WordPress で組んで公開する役割。実案件というものが初めてで、テーマの作り方すら分かっておらず、毎日、早朝から深夜まで触っていた記憶があります。

そのサイトを、つい先日6年ぶりに見返しました。ひどい出来でした。コンテンツは画面からはみ出しているし、文字サイズもどこかおかしい。成長の証だと思えばいいんでしょうが、正直、見なかったことにしたい気持ちもあります。

なぜこんな話から始めるかというと、Web制作は、頼む側からは「中の人」がいちばん見えにくい仕事だからです。サイトに実績は並んでいても、それを誰がどんな気持ちで作っているかは伝わらない。実際に依頼して、やり取りが始まって、ようやく「ああ、こういう人なんだ」と分かる。その順番は、頼むほうからすると少し遅い気がしています。だから、先に書いておこうと思いました。

Webとは縁のない場所から来た

ここに来るまでの経歴は、Webとほとんど関係がありません。

学校を出て、まず市役所で働きました。事務や、会議室の貸出受付。淡々とした仕事でしたが、「どんな相手にも同じ態度で向き合う」という構えは、たぶんここで身につきました。

その後、スポーツ用品店で5年。接客をするうちに、迷っていそうなお客さんを見つけたら自分から声をかけて、「何に困っているのか」を引き出す癖がつきました。今思えば、これがいちばん仕事に効いています。サイトを作る前にやるべきことは、結局これと同じだからです。先に立派なものを作ることではなく、相手が本当は何に困っているのかを掘り当てること。順番を間違えると、どれだけきれいに作っても外します。

そのあとの電話営業は、最初の4ヶ月、受注がゼロでした。完全にお荷物です。それでも半年を過ぎたあたりから数字が動きはじめて、最後は社内で1位になりました。このときに残った感覚は、「怖がっていても何も始まらない、まず手を動かす」というシンプルなものです。今でも、分からない実装にぶつかったときの自分を支えているのは、この一年だったりします。

Webを始めたのは、そのあとです。パソコンをいじるのが昔から好きで、「独学でなんとかなる仕事はないか」と探した先にあった、というだけの動機でした。最初の案件を境に、気づけば受注が途切れなくなり、いつの間にかこれで食べていく形になっていました。「決意して独立した」というより、流れでそうなった、というのが正直なところです。

市役所、販売、営業、そしてWeb。並べるとバラバラですが、自分のなかでは「相手のために動く」という一本でつながっています。Web制作も、突き詰めればクライアントの売上を上げるための手段で、サイトはそのための道具にすぎない。そう考えているので、私はあまり「かっこいいサイトを作る人」という入り方をしません。

「フリーランス」とは、あまり名乗っていない

自己紹介のとき、私はたいてい「iikenweb の井伊です」と言います。「実装者の井伊です」「個人事業主の井伊です」と言い換えることはあっても、「フリーランスです」とはほとんど名乗ったことがありません。

その言葉が、どうも自分にしっくりこないからです。昔は「一人で何でもこなす」みたいな強い響きがありましたが、今は、実力が伴っていなくても名乗れる言葉になりました。これは他人の話ではなく、駆け出しの頃の自分自身がまさにそうでした。だからこそ、肩書きの言葉ではなく、屋号と、実際に出したものの中身で見てもらいたい、という気持ちが強いです。

窓口はひとつ。でも、一人で抱え込むわけではない

仕事の進め方として、「窓口を一本にする」というのは最初から決めています。

理由は単純で、自分がお客さんの立場だったら、窓口は一つのほうが圧倒的に楽だからです。個人に頼んだはずなのに途中で知らない人が出てきたら、「結局これは誰に言えばいいんだ」となる。その面倒を相手に背負わせたくない。

ただし、全部を一人でやっているわけではありません。デザインは、信頼しているパートナーに任せています。実装が立て込んだときは、外注のチームに手伝ってもらうこともあります。そのとき振るのは、誰が作っても品質が大きく変わらない範囲まで。動きを細かく詰める繊細な案件や、責任の重い案件は、自分の手から離しません。

中では分担している。でも、お客さんから見える窓口は常に井伊一人。そこだけはずらさないようにしています。コーポレートサイトを中心に、これまで100件以上のサイトを作り、修正や改善まで含めれば500件を超えるプロジェクトに関わってきましたが、この形はずっと変えていません。

「少し高くて、少し遅い」と、自分でも思っている

正直に書くと、私の単価は、同じくらいの経歴の人よりは少し高いほうだと思います。スピードも、最速ではありません。

昔はむしろ逆で、安く・早く受けていました。ところが、そういう案件ほどクレームや無理な要求が多く、要件が固まらないまま走り出して作り直しになる、ということが何度も起きました。今になって思うのは、価格を下げることで、自分とは合わないお客さんのほうを引き寄せてしまっていた、ということです。

受注が増えるにつれて、単価を上げても人がついてきてくれるようになり、思い切って高いほうに振りました。結果として残ったのは、信頼して任せてくれる方ばかりで、今は8割がリピートです。なぜ選んでもらえるのか面と向かって聞いたことはないので推測ですが、返信が早いこと、曜日や時間にこだわらず動くこと、「これをやっておくと相手は助かるだろうな」を先回りすること。地味ですが、ずっと続けているのはそのくらいです。

弱みも書いておきます。広告運用や大規模なシステム開発、常駐の仕事はやっていません。セキュリティまわりの実装は、正直まだ得意とは言えず、勉強している最中です。それと、昔スケジュールを決めずに進めて案件をズルズル長引かせた反省から、今は「必ずスケジュールを引く」「必ず対価をもらう」を自分のルールにしています。できないことを「できます」と言わないのも、信頼の一部だと思っています。

なぜ、このブログを始めるのか

これまでの集客は、クラウドソーシングやエージェント、紹介がほとんどでした。ありがたい話ではあるのですが、「ずっと受け身だな」という引っかかりは、どこかにありました。

AIによってWeb制作の値段が崩れやすくなっているのも、肌で感じています。「安くて速い」を旗にしていると、その椅子はいくらでも奪い合いになる。だったら、自分が考えていることを書いて、それを読んだうえで「この人に頼みたい」と思ってもらえる流れを、時間をかけて作りたい。それがこのブログの目的です。

すぐ結果が出るとは思っていません。手応えが見えるまで1〜2年、ちゃんと形になるのは3年くらいだと見積もっています。それでも、積まなければ始まらないので、書きます。

これから、実装まわりの具体的なノウハウ、案件をやっていて感じたこと、そしてWeb制作という仕事を通して考えている社会のことを、自分のペースで書いていきます。


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